子どもにとって「あそび」は生活のすべてです。あそびのなかで動きをくり返すことを通じて、一つひとつ動作を体得し、"こころ・頭・からだ"のすこやかな成長を育んでいきます。

その中で、手先や指先の動作は、脳と密接に関係しています。そのため、子どもの知育には手先や指先が非常に重要です。赤ちゃんの頃から手先や指先をよく使うことで、脳や神経の発達を促すのに効果的だと言われています。

手と指と脳の関係

指先は末梢神経が集中していて、「出ている脳」や「第2の脳」と言われています。脳に良い刺激を与えることができます。大脳の働きである「思考力」「記憶力」「運動能力」などは、手先や指先をたくさん動かすことで活性化されます。

目と手の協応運動

成長途中の子どもは目・耳・指先などの感覚が完全に統合していません。目で見たとおりに動かすという一連の動きは、視覚と指の動きを統合させ、手先を器用に使える巧緻性を高めます。

手先が器用になることのメリット

①効率のよい行動がとれる

たとえばハサミで紙を切る時、1回でまっすぐ切れなかったとします。そうするとまっすぐにするために、切る動作を繰り返しなければなりません。それだけで1回でまっすぐ切れた人との間に“差”が出来てしまいます。この“差”は1回だと微々たるものかもしれませんが、積み重なると“大きな差”になります。

②想像力があり、想像を実現できる

手先が不器用な人の特徴に、“想像力がない”ということが1つ挙げられます。何かやるべきことや作るものがある時、最終的なゴール、完成形が頭に描き、それに近づくにはどうしたらいいか、イメージしながら作業することができれば器用にこなすことができるのですが、不器用な人にはそれが難しいのです。

③集中力を向上させ

何事もそうですが、最初からすべて上手くこなせる人はいません。どんなに器用な人でも最初は不器用な人と同じスタートライン上にいます。しかしスタートしてみると、手先が器用な人はコツを掴めばできるようになっていきます。それに対し不器用な人は、上手くいかずコツコツそのまま続けられる人もいますが、上手くいかないことを理由に止めてしまう人もいます。すぐにやめてしまうことが多くなれば、手先が器用な人に比べて集中する時間が減り、結果的に集中力の差ができてしまうでしょう。

知育は、子どもの成長に合わせた遊びで、脳や神経によい刺激を与えます。遊びに知育を取り入れることで、頭・心・体の成長を促すことができるのです。


知育遊びが上手にできないからといって子どもを叱ることや、嫌がる子どもに無理強いすることは知育ではありません。親子で楽しみながら、指先の知育で子どもの潜在能力を伸ばしてあげましょう。